この記事では以下を説明しています。
- Unityを勉強する理由 → 参考書籍/情報が多い
- Unity Learnで勉強する理由 → 英語の忌避感をなくす
- Unity Essentialsの概要 → 具体的な学習項目と公式の想定作業時間
ゲーム制作したいけど、どうやって勉強したらいいか分からない、という同士の参考になれば幸いです。
Unityを勉強する理由
ゲーム製作といえばこれでしょ!というくらいに本屋で見かけるUnity関連本。ゲーム製作のキーワードで調べるとUnreal Engineもよく出てきますが、参考文献や参考情報が多そうだったので、Unityを学ぶことに決定しました。開発理念が同じツールは機能やユーザーインタフェースも類似するため、最初は情報が多いもので勉強するのが良いとの判断です。
Unity Learnで勉強する理由
利用ツールが決まったので、次はどうやって勉強するかになります。参考文献が多いということは、何から勉強するべきか判断に迷うデメリットでもあるためです。本屋でパラパラと確認した限りでは、どの書籍もUnityの基本的な使い方から簡単なゲーム作成までを1冊の本にしていました。適当に購入して勉強することでゲーム開発知識を得る目的は達成できますが、「どれで勉強するのが一番良いか分からない」「広く応用可能な基礎知識を身に付けたい」「スムーズに開発へ移行したい」といった考えがありました。
そこで見つけたのがUnity Learnです。Unity LearnはUnity公式が提供しているUnity学習サイトで、「初心者から上級者まで活用できる豊富なチュートリアル」があり、「無料で利用可能」という特徴があります。デメリットは基本的に英語のみであること。適宜、ページを日本語翻訳しながら学習することで、Unity関連の英語の勉強にもなります。Unityアセットストア(素材販売サイト)で購入可能な素材も当然日本語より英語の方が多いため、ここは未来への投資と割り切って英語学習も兼ねるのが賢いと判断しました。
- 「どれで勉強するのが一番良いか分からない」→ Unity公式のチュートリアルであり、初学者向けの学習フローが用意されている。
- 「広く応用可能な基礎知識を身に付けたい」→ 必要な基礎知識が網羅されており、基礎編学習後の応用編も用意されている。
- 「スムーズに開発へ移行したい」→ アセットストアの利用やゲームの公開、必要情報を得るための英語学習と幅広く学べる。
逆にUnity Learnで学習する際のデメリットは「必要な学習の取捨選択が難しい」、「学習に時間がかかる」、「自分で考えて実施する作業やテストがある」が挙げられると思います。
- 「必要な学習の取捨選択が難しい」→ Unity Learnだと文中にリンクがあって話が飛ぶことがある。既定のフローをなぞるのではなく、目次を見て自身に不要な学習内容は飛ばすのが良い。
- 「学習に時間がかかる」→ メリットと表裏一体ですが、英語のため理解に時間がかかります。文意の判断に迷ったら、ブラウザの機能で日本語化して確認すると良いのですが、「開発ツールのインストールもプログラミングもモデリングも初めて」という方は日本語の書籍を買って学習した方が認識に齟齬なく学習できるため、効率的かもしれません。
- 「テストや自分で考えて実施する作業がある」→ テストや成果物をアップロードする工程があります。自分にとって不必要な箇所を飛ばした際は表示上完了にできないので、少しストレスを感じるかもしれません。
Unity Essentialsの概要
Unity公式で用意されている学習経路が4つあります。
学習コース名 | 概要 | |
1 | Unity Essentials | Unityを初めて使用する人向けのコース。Unityで何ができるのか、実践的な学習を通じて基礎を習得できる。 興味ある分野に特化するために必要な基礎的な基盤を整えられる。(約2週間) |
2 | Junior Programmer | Unity基礎知識は学習済み前提のコース。コーディングを習得できる。(約12週間) |
3 | Creative Core | Unity基礎知識は学習済み前提のコース。VFX、ライティング、アニメーション、オーディオ、UI等のクリエイティブスキルを習得できる。(約10週間) |
4 | VR Development | Unity基礎知識やプログラミングは学習済み前提のコース。VR環境向けの開発を習得できる。(約6週間) |
まず基礎となるUnity Essentialsの学習から始めるのが一般的なようです。
Unity Essentialsで習得できるスキル
本コースで身に付けられるスキルは以下の6種類とのことです。英語能力が足りず、ところどころ日本語訳が変ですがお察しください。
- 初心者の準備
- 就職活動の準備
- ポートフォリオを作成し、リアルタイム開発の仕事ができるようになる
- プロフェッショナル意識を育む
- 目標を設定することによってUnity学習を計画する
- 個人的、かつ、専門的な訓練を続ける
- 初心者のプロジェクト作成と設定
- Unityエディターをインストールする
- UnityHubでプロジェクトを作成して管理する
- Unityエディターの基礎
- Unityエディターの基礎機能を使用する
- シーンの作成と管理
- シーンビューで3D空間を動かす
- シーンビューで2D空間を動かす
- リアルタイム分野の基礎
- リアルタイム制作業界におけるUnityの歴史と役割を理解する
- リアルタイム制作サイクルを説明する
- シーン構築の基礎
- 新しいシーンのデフォルト要素を識別する
- ゲームオブジェクトを作成する
- ゲームオブジェクトを操作する
- コンポーネントとスクリプトを動作させる
- ゲームオブジェクトの外観を変更する
- ゲームオブジェクトの基本的な物理演算を実装する
- 公開方法
- ビルドを実施して共有する
Unity Essentialsの目次
No. | ミッション | ミッションの詳細 | 公式の想定作業時間 |
1 | Get started with Unity(Unityを使い始める) | Start learning(学習開始) | 25分 |
Start creating(作成開始) | 45分 | ||
2 | Explore Unity(Unityの調査) | Real-time creation(リアルタイム制作) | 1時間5分 |
Essentials of real-time 3D(リアルタイム3Dの基礎) | 3時間30分 | ||
Essentials of programming in Unity(Unityのプログラミング基礎) | 1時間30分 | ||
Essentials of real-time audio(リアルタイムオーディオの基礎) | 1時間20分 | ||
Essentials of real-time 2D(リアルタイム2Sの基礎) | 3時間30分 | ||
The real-time industry(リアルタイム業界) | 25分 | ||
3 | Learn Unity(Unityの学習) | How our established creators learned Unity(クリエイターたちはどのようにUnityを学んだか) | 20分 |
Develop your learning plan(学習計画を立てる) | 20分 | ||
Unity’s creator community(Unityクリエイターのコミュニティ) | 10分 | ||
Explore game jams(ゲーム制作イベントを調査する) | 5分 | ||
On to your creative journey(クリエイティブな旅へ) | 5分 |
Unity Essentialsの想定されている学習時間は13時間30分のようです。進めていると「本当に?」となる項目もありますが、6月中に学習を完了させます。本ブログでは、ミッションごとに簡単なアウトプットをして復習することで、学習効率化を図ります。
終わりに
本工程を終わらせた後に結局どうすればいいか分からない、ということがないように「何のために学んでいるのか」「他の技術との関連」を意識して勉強を進めていきます。また、もし同じように頑張っている方がいらっしゃれば励みになりますので、コメントいただけると幸いです。
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